MSWの1日と業務整理をしようとした痕跡を辿る投稿
この間行かせてもらった研修で、相談員の基盤となるソーシャルワークの基礎・業務について講義を受けた。
ソーシャルワーカー、社会福祉士について、国家資格とは本当に名ばかりなものだと思う。
正直、国家試験は誰でも通れるレベルで、業務独占でもない。
試験の内容はかなり幅広く、
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス
- 更生保護制度
上記19科目。人間にかかわる周辺知識と、社会保障関係、行政。あとは専門的分野として相談援助に関するもの、福祉(高齢、児童、家庭、就労)系のものがある。
今実際にメディカルソーシャルワーカー(響きがとりあえずかっこええねん)として働いて4ヶ月目になるが、国家試験の勉強が役に立つことはない。
自分だけしれないが、全くなにも覚えていない。試験の時に詰め込んだ知識は所詮試験のためだけのものだったのだ。
本当に業務上でなんでもかんでも覚えていくしかない。そう実感するし、上司もそうだと言う。
実際の話、相談員というのは忙しいらしい。
ひっきりなしにPHSが鳴り、自分でなくてはいけないのかという疑問を持ちながら業務にあたることもある。
講義では、その疑問(周辺業務や雑務)をどれだけ自分の専門性、中核業務に引き寄せて考えられるかが重要ということだった。
例えば、利用者がどうしても家のことが気になる。一度帰宅したいが身寄りがない。付き添いが必須な人なので手が空いている相談員が付き添うこととなった。
この事例を、ただ面倒だと取るのか、生活環境を目で見るチャンスだと思うのかどうか。という違いである。
極端だが、明らかに後者の方が中核業務に活かしていると思う。
という話で、自分の日々行なっている業務を中核業務か、周辺業務かと整理する作業が必要だと感じるわけである。ちなみに、講義からは1週間以上経っているが、僕はまだその作業に手をつけていない。ちーんだ。
MSWの1日(忙しい日)
8:30 朝の新入院患者に関するカンファレンス
9:30 院長回診前カンファレンス(各階全患者23+17)
10:30 回診
12:00 回診後、退院する患者で紹介状や手紙が必要な場合院長の代筆(世界でトップ20に入る面倒な仕事)、退院する患者家族、施設職員、ケアマネなどに連絡。
13:30 休憩(同タイミングで休憩に入ったはずの上司の仕事の電話を聞きながら)
14:30 昼に書いた紹介状の確認を取る
15:00 その日関わった患者や、家族、施設職員とのやりとりを電子カルテに記録
16:00 翌日以降カンファレンスで相談員として必要な情報の確認、聞き取り
17:00 何もなければ永久に仕事をしている上司を傍目に退社
という感じ。これらの業務の間にPHSが鳴らなければ比較的ゆるやかに1日がすぎる。
PHSが鳴る内容は、
・病院から転院の相談の対応
・外来患者の別病院への紹介、予約
・有料老人ホーム等の営業対応
・家族との面談
・施設職員、ケアマネからの聞き取り
等々。
医師と関わらないといけない業務が本当にややこしい。特に紹介状なんかは、絶対に相談員の仕事ではない。当院の院長の目が悪いせいで書く羽目になっている。人にまかせるわりに、医師というものは体裁とかそういうのを大事にするから適当にはできない。
かなり気を使わないといけない業務だ。
一番嫌なのは、なぜか早く帰りたい時に限って救急で病院探しの業務が入ってきたりすることだ。本当に謎。
16:30以降の着信音にはなんらかの呪いがかかっているのである。
疲れたので、業務整理は次、気が向いたら?明日?やる。
今年の2月?モンハンワールド発売した頃は1日16時間ゲームしてたのに、今仕事してる俺まじできもい。
Kabochan.